Slowly, beside you.

by 瀬川辰馬

梅雨の時期になると、思い出したように聞きたくなる音楽がいくつかある。

mono fontanaというアルゼンチンの音楽家の”cribas”という作品は自分にとってその筆頭なのだけど、何年間もタイトルを、氷河のあの裂け目のことだと思いこんでいたことに今朝気づいた。それはクレバス…

そもそも曲名が全部スペイン語なのに、なぜアルバムタイトルだけ英語だと思っていたのだろう。

“cribas”、スペイン語で「ふるい(篩)」の意だった。

5曲目の“Tarde, De Tu Lado”というナンバーがなかでも好きで、もののついでにとgoogle翻訳にかけたら、”あなたの/側で/遅く”という8文字が返ってきて、なんだかちょっと泣けた。

Slowly, beside you. やさしい言葉だ。